ニュース速報

米シスコ、業績見通しが予想下回る 関税や中国販売不振で

2019年08月15日(木)10時59分

[14日 ロイター] - 米ネットワーク機器大手シスコシステムズは14日、米政府が近く発動する関税や中国での販売不振が事業の重しになっていると明らかにした。また、第1・四半期(8─10月)の業績見通しは市場予想を下回った。

同社幹部は、中国の売上高が25%減少したと明らかにした。中国国有企業がシスコに発注しなくなったという。

チャック・ロビンス最高経営責任者(CEO)は決算会見で「(入札に)参加することさえできなくなった」と述べた。

ケリー・クレイマー最高財務責任者(CFO)はインタビューで、中国企業がシスコ製品の使用をやめ、国内企業からの調達に切り替えていると指摘し、「ある種の国家主義が感じられる」と語った。

8─10月期の売上高は0─2%増加する見通しとした。金額ベースでは130億7000万─133億3000万ドルとなり、IBESのアナリスト予想(134億ドル)を下回った。

調整後1株利益予想は0.80─0.82ドル。アナリスト予想は0.83ドルだった。

株価は引け後の取引で8%下落した。

中国の売上高は大きく減少したが、第4・四半期(7月27日まで)の売上高全体に占める中国の比率は3%未満だった。英国を中心に大企業からの受注が減速したことも業績見通しが市場予想を下回る要因となった。

シスコはまた、近く発動される米国の対中関税で自社製品が対象となり、8─10月期の利益率が圧迫されるとの見方を示した。

トランプ米大統領は今週、9月1日に発動を予定していた10%の追加関税のうち一部の品目への適用を12月に延期した。だがクレイマー氏は、シスコ製品の大半は延期の対象にならず、来月から関税が適用されると明らかにした。

シスコは8─10月期の調整後粗利益率を63─64%と予想した。これは5─7月期の62.9%とほぼ変わらない水準になる。

5─7月期決算は純利益が22億1000万ドル(1株当たり0.51ドル)と前年同期の38億ドル(同0.81ドル)から減少。

一時項目を除く1株利益は0.83ドル。予想は0.82ドルだった。

総売上高は4.5%増の134億3000万ドル。アナリスト予想平均は133億9000万ドルだった。

サイバーセキュリティー事業の売上高は14%増の7億1400万ドルとなったが、市場予想の7億3710万ドルは下回った。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

MAGAZINE

特集:香港の出口

2019-8・27号(8/20発売)

拡大する香港デモは第2の天安門事件に? 中国「軍事介入」の可能性とリスク

人気ランキング

  • 1

    韓国・8月15日、文在寅大統領の退陣要求集会には、安倍政権批判集会以上が参加か

  • 2

    韓国金融当局、独10年債利回り連動デリバティブを調査 莫大な損失の恐れ

  • 3

    日本の重要性を見失った韓国

  • 4

    日本政府、韓国サムスン向け半導体材料の輸出を再び…

  • 5

    韓国人はなぜデモがそんなに好きなのか

  • 6

    「合意なき離脱」ならイギリスは食料不足に見舞われる

  • 7

    香港デモで資産価値の5分の1が吹き飛び、キャセイ航…

  • 8

    ビットコインはこうしてビットコインになった......…

  • 9

    日韓対立の影響は?韓国経済に打撃大きく、日本経済…

  • 10

    異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開

  • 1

    寄生虫に乗っ取られた「ゾンビ・カタツムリ」がSNSで話題に

  • 2

    ハワイで旅行者がヒトの脳に寄生する寄生虫にあいついで感染

  • 3

    韓国・8月15日、文在寅大統領の退陣要求集会には、安倍政権批判集会以上が参加か

  • 4

    日本の重要性を見失った韓国

  • 5

    世界が発想に驚いた日本の「ロボット尻尾」、使い道…

  • 6

    異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開

  • 7

    若年層の頭蓋骨にツノ状の隆起ができていた......そ…

  • 8

    世界が知る「香港」は終わった

  • 9

    日韓対立の影響は?韓国経済に打撃大きく、日本経済…

  • 10

    韓国人はなぜデモがそんなに好きなのか

  • 1

    寄生虫に乗っ取られた「ゾンビ・カタツムリ」がSNSで話題に

  • 2

    日本の重要性を見失った韓国

  • 3

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 4

    異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開

  • 5

    韓国で日本ボイコットに反旗? 日本文化めぐり分断…

  • 6

    ハワイで旅行者がヒトの脳に寄生する寄生虫にあいつ…

  • 7

    「韓国の反論は誤解だらけ」

  • 8

    デーブ・スペクター「吉本」「日本の芸能事務所」「…

  • 9

    「韓国に致命的な結果もたらす」日韓の安保対立でア…

  • 10

    韓国・8月15日、文在寅大統領の退陣要求集会には、安…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 資産運用特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!