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インドネシア中銀、政策金利を据え置き 予想通り
[ジャカルタ 25日 ロイター] - インドネシア中央銀行は25日、主要政策金利である7日物リバースレポ金利
据え置きは5カ月連続。資本流出の抑制が狙いだが、中銀は市場の流動性拡大も目指しており、国内のノンデリバラブル・フォワード(NDF)市場の規制緩和も明らかにした。
ロイター調査ではアナリスト23人全員が据え置きを予想していた。
ペリー・ワルジヨ総裁は、今回の決定について「インドネシア経済の対外的安定を強化する努力に沿ったものだ」と説明した。
中銀は、現行の政策金利の水準で、今年の経常赤字を目標である国内総生産(GDP)比2.5%に縮小でき、インドネシアの資産の魅力を保つことができるとの見方を示している。
中銀は、市場操作を通じた金融市場の流動性拡大など、内需の支援策も発表。総裁は「政策金利を据え置きながら、これを必達目標とする」とし、中銀の流動性政策に対するスタンスは「緩和的」だと表明した。
国内NDF市場の規制緩和も発表。500万ドル未満の取引について原資産の保有を義務付ける規定を撤廃した。ドルを売る投資家を増やして、需要を増やすことが狙いという。
一部のアナリストは、景気下支えのため、年内に少なくとも1回の利下げがあると予想。一方、据え置きが長期間続くと予想するアナリストもいる。