コラム

中国製ワクチンを打った!副反応は? → 「偉大なる...」

2021年04月28日(水)17時05分
中国製ワクチン

ILLUSTRATION BY AYAKO OCHI FOR NEWSWEEK JAPAN

<ワクチンの世界的な争奪戦が激化している。中国製ワクチン、アメリカ製ワクチン、ロシア製ワクチン。こんなジョークが世界で流行中だ>

【副反応】
中国製の新型コロナウイルスワクチンを接種した日本人が言った。

「多くの日本人が中国製ワクチンに不安を感じるのはよく分かります。しかし、結論から言うと何の問題もありません。

副反応ですか? 私の場合は、全くありませんね。何ら異常ありませんよ。

とにかくこれは習近平(シー・チンピン)国家主席のおかげです。偉大なる中国共産党への感謝の気持ちが自然とあふれてきます。謝謝」

◇ ◇ ◇

ワクチンの世界的な争奪戦が激化している。

中国ではシノバックやシノファームといった自国企業が開発したワクチンの接種が進行中。さらに「ワクチン外交」を標榜し、国外への輸出にも力を入れている。

しかし、これには世界各国から「ウイルスのほうがマシ」「瓶にドクロマークを付けておいて」といった声が続出。

フランスのマクロン大統領は中国製ワクチンに関し、「情報が一切共有されていないため有効性は不明」「効果がなければ新たな変異さえ助長しかねない」などと発言している。

アメリカやイギリスでは接種が順調に進んでいるが、フランスやドイツでは遅れが目立ち、感染者数を思うように抑え込めていない。

ロシアは「スプートニクV」などのワクチン開発に成功。「スプートニクV」は既に世界50カ国以上で承認されている。

ただし、ロシア国内では「本当はアメリカやイギリス製のワクチンがいい」との声も。また、アルゼンチンのフェルナンデス大統領は「スプートニクV」を接種したが、その後の検査で「陽性」に。

ロシア製ワクチンに関しては、以下のようなジョークも流行中である。

◇ ◇ ◇

【効能】
アメリカとロシアのワクチン。それぞれの効能とは?

アメリカ製ワクチン――接種後、「自由」や「正義」が口癖になる。

ロシア製ワクチン――接種後、オリンピックで金メダルが取れるようになる。

◇ ◇ ◇

プロフィール
今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:ホームレス化の危機にAIが救いの手、米自

ワールド

アングル:印総選挙、LGBTQ活動家は失望 同性婚

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA

ビジネス

根強いインフレ、金融安定への主要リスク=FRB半期
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32、経済状況が悪くないのに深刻さを増す背景

  • 4

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 5

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 6

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 7

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 7

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 8

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story